講義型、教壇型、講演型会議もよく見られる会議の形式である。
学校の授業そのものが、会議の一種だと言っても差し支えない。集合教育というのは、会議型教育の典型である。
講義型会議は、報告会、説明会、オリエンテーションなどが典型である。また、学会や大会、総会と言った会議の一部は、この講義型、講演型会議である。
講義型会議は、上意下達型会議でもある。指示命令を伝達するためにも用いられる。
第二次世界大戦時におけるノルマンディ上陸作戦を映画化した、史上最大の作戦の一シーンに大講堂に大勢の兵士が集められ、そこで、作戦命令が伝えられる場面があったが、そりが、この講義型の会議である。
また、多くの計画や新しい業務が始動する際に行われるオリエンテーションもこの形の会議である。
研究発表の場なども講義型の会議になる。
講義型は、通常一人の発表者ないし、何人かの発表者が聴衆の前に立って行われる。また、聴衆の前で何人かのコメンテーターによる討議などもこの種の会議には、みられる。また、プレゼンテーションも講義型の会議には多く見られる形式である。
講義型の会議というのは、双方向の会議と言うより、一方通行的な会議になりやすい。しかし、情報伝達という観点から見ると極めて有効、効率的な会議形式とも言える。
均質な情報を同時に大量な相手に流すことができる。それがこの形式の会議の特徴である。また、一つの事柄を効率よく伝達するのにも適している。
ある意味で学校教育というのは、会議を通じた教育とも言える。人材育成において、いかに会議が有効かを示す例である。
会議は、質疑応答や、討議、討論を重ねて真理を深めていく。民主主義が会議によって深化してきたように、会議は、問題点を深め、いろいろな角度から検討を加えるのに、極めて有効な手段である。
しかし、会議は、有効な手段の一つに過ぎないことを忘れてはならない。会議形式の教育だけでは、教育は偏ったものになってしまう。
それを補うのが実践である。また、経験である。そこに集合教育と経験教育のバランスの重要性がある。均衡のとれた教育こそが、全人的な成長を促すのである。