交渉型会議は、裁判型会議に似ているが、裁判型が二手に分かれて討論、討議をするのに対し、交渉型は、組織対組織による対決、決議を目的とした会議である。
交渉型会議というのは、裁判型と同じようにディベート型の会議である。しかし、同じディベート型の会議と言っても当事者間で組織対組織との形で行われる会議であり、スポーツで言えば、個人競技と集団競技ほどの違いがある。
交渉型会議の形式とは、国家の威信を懸け、存亡を賭けて討論を重ね。何らかの条約に結びつける。この様な国家間の交渉に用いられる会議の形式である。
また、労使交渉のような会議も交渉型会議である。交渉型会議の多くは、対立型会議である。その為に、会議の過程が激しいものになる事がある。時には、争議行動を交えて行われる場合もある。
また、何らかの裁定機関を間や上位に置く場合もある。いずれにしても、組織対組織の対決型会議が交渉型会議である。
その為に、交渉型会議は、二つのチームが対面して行う場合が多い。また、公開、非公開も重要な条件となる。
お互いが条件を出し合い。水面下での交渉を積み重ねた上で、正式の会議にこぎ着ける場合が多い。成功するも、失敗するのも、前提となる条件に左右されるのである。それ故に、おうおうとして条件闘争となる。
交渉型会議の好例が労使交渉であるが、基本的に、経営者側も、労働者側もバックに何らかの組織を持ち、同時に、交渉もその組織の地位に基づいてなされる。つまり、組織対組織が組織的な討議をするのが交渉型会議の特徴である。