西欧的個人主義に従って近代に入ると家族という単位を否定した。
その根拠は、封建的、非民主的という理由である。
しかし、それは家族という単位を否定する根拠として妥当な事であるかどうかは、検証されているとは言い切れない。
ただ家族という単位が封建的だとする根拠やその弊害を列挙しているに過ぎない。
しかし、それは家族という単位から派生しているのか、家族に対する考え方から派生しているのかの検証はされていない。
つまり、封建的な家族なのか、家族が封建的なのかである。
なるほど西欧文明が世界を席巻すると東洋哲学は、東洋だというだけで意味もなく否定されてきたように思える。
なぜ、近代以前は家族という単位が重視されてきたのか、それはそれなりの理由がある。また、家族単位で生活をしなければならない事情もあったのである。
その点をしっかり把握していないと、逆に家族から個人へと単位が変遷してきた理由を理解する事もできない。
家族には家族の利点があるのである。
まず第一に家族を一つの単位としなければならない理由の一つが出産、育児、子育てである。
もう一つの大きな理由は、介護、高齢者の世話である。この問題は今日的問題でもある。過去の問題ではなく、より深刻な問題として現代でも未解決な問題である。
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