一粒の種。一滴の水。


私は、富士ツバメを一粒の種としたいのです。
一滴の水としたいのです。

そのためには、私は、「個の確立」にあると思うのです
「個」の確立の場で会社はあるべきだと思うのです。

会社というのは、人が生きる場であり、人を生かす場だと思うのです。
一人ひとりの力を引き出し、生きる道を与える。それも特別優秀というのではなく、普通の人たちにこそ役に立つ組織を作る。
それこそが「個」としての自分を確立する場だと思うのです。

私は、経営者というのは、ラッカーのような存在であればいいと思うのです。自分は無色透明で、他の色の発色をよくする。
自分が強い色を持つと社員一人ひとりの色が殺されてしまう。
個としての確立を促すためには、自分は、あまり強い色を出さず、社員一人ひとりの色を鮮やかに発色させる役割を果たせばいいと考えています。

故に、自分は、「ビジョン」を持たないのが「ビジョン」なのです。
無為、無力、無能でいい。そして、社員一人ひとりの「個」としての確立を促す。
一人ひとりを一粒の種にしていくことです。
皆が迷った時に、道筋を示せばいい。
後は忍です。後は、社員一人ひとりの意志です。
しかも、一人ひとりは凡人で平均的な人間でなければならない。
むしろ、劣等生くらいがいいのです。

世の中は、エリートやスパースターだけで成り立っているわけではなく。
圧倒的多数は何の変哲も特徴もない、取り柄ものない平凡な人たちです。
平均以下の人間の方が多いのです。その平均以下の人間に生きる目的や意義を与え、それぞれの持つ個性を引き出す場こそ職場です。

企業は、人が先か事が先かというと私は、人が先だと考えるのです。
事を成すし言うより、いかに人を生かすかです。

自分は企業を大きくすること、何かで一番にすることを目的としてはいません。
それは専務をはじめとする社員一人ひとりの意識、意志にゆだねればいい。

自分の名前などいつか溶けて消えてしまえばいい。

会社にも魂があります。
富士ツバメが使命に目覚め、それに向かって歩みだした時、富士ツバメは、不変的な魂を持つのだと考えています。



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