愛国心


私は、日本人だという自覚と日本と言う国にとって何が必要なのかと言う視座を失ってはいけないと思っています。
それは、思想と言うより、現実だからです。
愛国心は、理屈ではなく、感情であり、前提です。愛国心があって思想がある。その思想は、民族主義もあれば、共産主義もある。思想で人を愛するのではないように、思想で国を愛するわけではありません。
愛国心なき右翼もいますし、フランスで愛国と言えば社会主義者であることが多い。
私は、日本人と言う現実を受け入れたうえで、何がこの国から求められているかを絶え間なく考え抜く事。それが全てのビジネスや政治、思想の根幹になければ意味がない。愛国心なきジャーナリストは存在理由がない。害悪でしかありません。右か左かが問題なのではない。誠・眞が問題なのです。
国への思いがない者のビジネスは、私利私欲以上のものではありません。
何のために、誰のために、商社マンは危険地帯にまで行くのか。石油マンは、政情不安な地域に潜入するのか。
全ては、この国の経済を成り立たせる為です。それを愛国心と言わずになんというのでしょうか。
愛国心なくして金儲けを正当化する理由はありません。
日本と言う国が存在し、自分が日本人と言うのは現実です。その事を忘れるから、日本経済は歪むのです。

この業界の人間は、愛国心がありません。だから、なぜ、何のために、誰のためにと問われた時、金のために、自分のためにとしか答えられないのです。
それでは、この業界は大義名分が立たない。それが都市ガスや電力、石油業界の風下に置かれる最大の原因です。
それなのに、この業界の者には、その自覚もないし、それで良しとする気風に染まっている。だから、何の向上心も望めないのです。

好きなものは、好きだと思った時に好きになるので、理屈で好きになるわけではありません。最近、独身者が増えるのは、理屈で人を好きになろうとしているからだと思います。
愛とは何かとか、結婚とは何かなんて理屈を先にこねるから、人を好きになれないのだと思います・

この国をよくしたいという思い。会社をよくしたいという思い。業界をよくしたという思い。家族を幸せにしたいという思い。郷土静岡の役に立ちたい。国よ世の中をよくしたいという思いのない人とは、いくら大金を積まれても伴に仕事をしようとは思いません。

だからこそ、自問自答するのです。我々は今この国から何が求められているのかを。

今この業界に求めらられているのは愛国心です。それも理屈抜きの純粋な真心です。



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