日本人として忘れてはならない事


国破れて山河あり。
時々、国を守るとはどんなことか考えています。
自分ももう還暦を過ぎて何か世のため、人のため、国のためになる事は何かと考えるようになりました。少しでも、これまでお世話になってきた人々、世の中、お国に恩返しができるようにと日々心掛けています。
私も、命がけで進言してきましたが、今の政治家は人の意見を聞かなくなりました。
今の日本は薄情な国になりました。恩だ義理だなんていったところで何も感じない。
日本人は神を信じないのにどうして道徳を守れるのかと聞かれた時、新渡戸稲造は武士道をもって説明しましたが、自分は恩という感情だと思います。日本人を日本人たらしめてきたのは、恩という情なのだと思います。
恩という思想は、軍国主義や国家主義に結びつけられて、戦後、頭から否定され続けてきました。
恩というのは、一方通行ではありません。恩とは双方向の感情です。
お互いさま、お陰様、お世話になります。助け合いの精神があるから日本人は、日本人たらしめるのだと思います。
社員に対する恩、取引業者に対する恩もあります。
また、恩は、強要できるものでもありません。だから、常に、父からは恩着せがましい事をするなと叱られたものです。
恩というのは主体的感情であって、恩を感じるか、感じないかは、人それぞれです。また、何に対して恩を感じるのかも同じです。
そこが問題なのです。恩を感じない者は、何も感じないであろうし、恩を重んじる者は、恩に報いるために一生懸命になります。
恩を感じるというのは、一種の信仰のようなもので、世話になったとか、助けられたと感じた時、恩は成り立つ。
恩を感じ、恩を信じられるのは相手が日本人だからです。
ところが恩を感じない日本人が増え、恩を信じられなくなりつつある。それが日本人社会を危ういものにしつつある。つまり、日本人同士を結び付けてきた絆、紐帯が弱くなってきたと思うのです。
人の上に立つというのはわからないものですね。部下に裏切られる経験というのは、一度や二度あるものです。
情けをかけ、恩をかけても些細な事で後足で砂をかけて辞めていく。
人として許せないと思うのですが、そんな事しったことではないというのが今の世の中。仁義も道義も地に堕ちました。
人生意気に感ずといったところで、日本人にとって恩義という感情がなければなり。
それでも世話になった人に対する恩返しをしなければという思いは染みついたものです。それを軽んずる者を私は軽蔑します。品がない。
親の恩、師の恩、国の恩、お客様の恩、社員の恩、こんなことを言っても今は虚しいばかりですね。
日本人にとって恩は自然の情なんです。恩を忘れたら日本人でなくなる。
人の道なんて踏み外す事に痛痒の恥も感じない。
人生意気に感じるなんて夢のまた夢。教養も品性もない。
昔は、ヤクザだって恩義、信義を重んじました。
日本人は、恩知らずになってしまったのかもしれませんね。
恩を忘れるな、苦しい時に世話になった人の恩を忘れるなと子供の頃から戒められてきました。それが日本人なんだと。
三日飼えば犬だって恩を忘れない。恩知らずは犬畜生にも劣る。
名こそ惜しめとも…。恩を知らぬは末代までの恥。
今は、恥も外聞もなく我利我利亡者が闊歩している。厭な世の中になりました。
人の道なんてお笑い種なのかもしれませんね。
しかし、それでは世の中は立ちいかなくなります。
日本人は内向きになり、恩も恥も失いました。
日本は今世界に孤立しつつあります。それは日本人の中に世界に向かって発信していける者がいなくなったからです。
一家一族どころか国家すらも痕跡もなく消し去ってしまうような巨大な力の存在を感じる事があります。
自分も命がけでこの国の恩に報いるため一人で戦ってきました。それは、この国のために戦い、命を失ってきた英霊たちの恩に報いる為です。
我々が今あるのも彼らの犠牲があったからです。それを犬死呼ばわりする者がいますし、でも私には、許せない。また、犬死にもしたくありません。
自分は、日本男子なのです。日本男子は、家名のためなら命を懸けます。家名を汚す人間は恥知らずです。
かくなればかくなると知りつつもやむにやまれぬ大和魂です。




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